会社概要

私が県立中部病院で看護師として働いていた時、疑問に思ったことがありました。

治癒して退院した患者が何度も繰り返し入退院する理由です。

中部病院を退職し、訪問看護に携わる中で、患者が自宅に戻っても薬を適切に飲んでいなかったり、自分の病状を理解せずに無理をして何度も入退院を繰り返していることを知りました。

その頃、平成12年に介護保険制度が始まり、私は看護師としての経験を活かし、ケアマネジャーになりました。そして、平成16年には利用者に寄り添ったケアプランを計画し、独立して単独型の居宅支援事業所「ケアプラン三丁目」を立ち上げました。当時、単独の事業所は県内に3ヶ所しかありませんでしたが、苦労もありつつも利用者と向き合う時間が豊富でした。

ひとりでゆっくりと利用者と向き合う仕事をしていましたが、周りの協力を得て利用者数も増え、現在に至っています。

その中で、受け持ちの利用者が入退院を繰り返すケースや、病気で悩む利用者が増え、看護の力が必要な場面が多くなり、平成24年に「訪問看護ステーション三丁目」を設立しました。

その後、利用者の声に応えて、平成26年には「デイサービス三丁目」を開始しました。

また、脳梗塞で倒れた利用者から自宅に戻れなくなり、ホームが必要との要望があり、平成27年には有料老人ホームをスタートさせました。

しかし、介護保険法の改正により、平成30年までにはスプリンクラーの取り付けが義務化され、医療依存度の高い利用者を受け入れる施設が求められるなどの要望があり、平成29年12月には訪問看護ステーションを併設した「グリーンライフ松本三丁目」を開設しました。介護保険のサービスを始めたのは、私の気持ちだけでなく、利用者の声や強い思いに応えたからです。

事業所の名前「三丁目」は、住所が三丁目であることもありますが、実は、西岸良平氏の漫画「三丁目の夕日」に由来しています。この漫画はビックコミックで連載され、映画「ALWAYs 三丁目の夕日」としても知られています。漫画や映画の中で描かれる昭和時代の良さ、人の絆、温かい人情に感動し、「三丁目」になればいいなとの思いから、事業所の名前を選びました。

三丁目にはさまざまな職種の方がいますが、共通の思いがあります。

「利用者の笑顔と私たちの笑顔」です。

利用者のニーズに応え、彼らに寄り添い、「介護」「看護」「福祉」の力でひとりひとりの未来を支え、笑顔と安心、思いやりと絆を築く企業でありたいと考えています。